大規模稲作経営体における水田水位センサーを活用した 水管理作業軽減の実証
実証の背景・概要
○水田水位センサー(株式会社farmo製:水田ファーモ)は、
水田の水位を測定してクラウド上に記録し、場所や時間を問わ
ず通信機器(スマートフォン等)で確認が可能で、水田に
行かなくても水位を遠隔で確認することができる。(図1)
通信:ファーモ基地局から約3km圏内の通信エリアマップ内で
あれば機器使用可能。
電源:ソーラーパネル・バッテリー付きで電源・電池が不要。
重量:約1.2kgで簡単に設置や撤去が可能。
特徴:観測の度にグラフが表示され、位置情報の登録により、
地図への落とし込みが可能。

図1 アプリの確認画面 図2 機器設置ほ場
想定する普及対象
○品目及び作型:水稲
○生産者:作付ほ場が10ha以上かつほ場が広範囲に点在している水稲生産者
実証の概要
(1)背景・目的
○喜多方地域では農業者の減少により農地集積が進む一方、ほ場が広範囲
に点在しており大規模稲作経営体では水管理等の労力負担が大きく、省力
化が喫緊の課題となっている。
○水田水位センサーを導入し水管理作業の省力化技術を実証することで、
地域への技術導入と今
(2)方法
○喜多方市内10箇所のほ場に水田水位センサーを設置し、水の見回り
回数を記録し、試験ほ場(機器設置ほ場)と比較ほ場(試験ほ場に隣接)
の水位確認に係る見回り回数を調査した。
(3)成果
○月に25回以上実施していた水位確認に要する見回り回数が、
水田水位センサーの設置により、試験ほ場と隣接する比較ほ場において
減少した。(表1)
○従来、過去の経験を基に判断していたほ場毎の減水傾向の把握や水路の詰まり等異変に迅速な対応が可能となった。
(4)産地への波及効果
○通信エリア内であれば機器設置にかかる費用のみで使用できることから、比較的導入しやすく、
また生産者の労力負担が大きい水管理を効率化でき、その結果作業効率化や省力化に貢献できる。
○特に見回りの負担が大きい離れたほ場や、水持ちの悪いほ場等にセンサーを設置することで省力化が可能。


図3 水位センサー設置ほ場位置図(左) 表1 月平均見回り回数(回)
実証担当農家・産地より
○水田水位センサーが水管理の精度向上と省力化につながり、効率的に作業が実現できた(実証担当農家)。
○ほ場内に複数設置することにより、ほ場内の中庸な水位を把握できるため、水位差が出やすい年次でも有効ではないかと思う(実証担当農家)。